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自社アプリ開発|失敗しない為の基礎知識を現役エンジニアが解説【第一弾】

自社アプリ開発|失敗しない為の基礎知識を現役エンジニアが解説【第一弾】

こんにちは!

エンジニア歴も早10年になる橋本です。

これまで大小さまざまなシステム開発により、企業の課題解決に努めてきました。

今回はその経験をもとに「自社アプリ開発のステップと注意点」について、2回に分けて掘り下げていきたいと思います。

【第一弾】では自社アプリ開発の基礎知識や開発の流れ、種類など必ず最初に知っておきたいことについて解説します。

【第二弾】では自社アプリ開発の際の注意点や外注or内製?などについて解説しています↓↓↓

この記事では以下のようなことが解決できます。

  • 自社アプリ(システム開発)の目的をあらためて知りたい
  • 自社アプリ開発を任されたけど何をやっていいか分からない
  • 全体の開発ステップが分からず、ゴールが見えない
  • 開発における要点がわからないので、開発チームに言われるがまま進んでしまった経験がある

ノベルティはワンストップで、Webサイト・ホームページ制作からWebアプリケーション開発、さらにマーケティングまで幅広いサービスを提供します。

これまでの制作事例はこちらからダウンロードいただけます。

自社アプリとは、自社独自の課題を解決する為の手段

まずは今回のテーマである自社アプリについてクローズアップしていきますね。

自社アプリとは、「自社独自のビジネス課題を解決するための Web アプリケーション」です。一般的に販売されているソフトウェアでは解決できない、自社固有の業務課題を効率的に解決するための設計がされたシステムです。これにより、業務プロセスの最適化やコスト削減が実現できます。

例えばこちらの画像をご覧ください。

私たちノベルティがアナログでやっていたタスク管理をシステム化するべく開発した、オリジナルWebアプリケーションです。

これによって社内のタスク管理効率は格段に向上し、各自の生産性向上に大いに役立っています。

自社アプリを開発したときのお話はこちらから読めます▼

システム開発とは?

次に、自社アプリの根幹にある「システム開発」を掘り下げていきましょう。

予約システム、マッチングアプリ、配送管理システムなど、世の中にはたくさんのシステムが溢れています。

そのどれもがシステム開発と包括的にまとめられますが、要約すると企業が直面するビジネス課題を解決するための「仕組みづくり」を指します。

手作業や人の判断に頼る部分が多く含まれる業務は、どうしても時間がかかり、ミスが生じやすくなります。しかし、システムを導入することで、その業務を自動化し、スピードと正確性を大幅に向上させることができるのです。 

システム開発の一例:婚活マッチングサービス

例えば、近年一般的になっている婚活マッチングサービスを例にしてみましょう。

従業員が相性の良い相手を探すために顧客からヒアリングし、その内容をもとにデータベースから最適な人物を探す業務があるとします。

もちろん人間の目で見たニュアンスなどを含めてより良い結果が得られるかもしれませんが、すべての従業員が一定の結果を出すことは難しいと思います。

従業員それぞれのスキル差もありますし、人為的なミスの発生など、迅速で正確な結果を得られない場合もあることが懸念点です。

これが、企業の課題に当たる部分です。

そこで一定条件に基づいてマッチング相手を探す仕組みづくりを行い、その道具を作ることによって解決を計ります。その道具というのが、「システム」。この場合はマッチングアプリが一般的ですね。

顧客はより迅速で適切な条件に基づいた結果を得られるようになり、ビジネスは好転する可能性が高まります。

さらに従業員はより付加価値の高い業務に集中できるようになり、企業全体の生産性も向上します。

自社アプリを開発する 3 つのメリット

ここからは、自社アプリを開発するにあたってのメリットを挙げていきます。自社アプリを開発するにあたって、「既製品でいいんじゃないの?」という声は必ずと言っていいほど耳にします。

そこで明確な 3 つのメリットを確認し、どうして自社アプリの開発が必要なのかを考えていきましょう

業務の効率化により、生産性が上がる

自社アプリの最大のメリットは、業務を効率化できることです。

煩雑な手続きや人手がかかる作業を自動化することで、従業員の生産性が向上し、時間を有効活用できます。特に独自のビジネス課題解決に直結する自社アプリ開発は、既製品と比較してもより効率的な成果を得られるでしょう。

単純な計算の連続や、大量のデータ群から特定のデータを探すこと、入力された情報を元に別の情報を出力することがよくある効率化手段として挙げられます。

カスタマイズ性が高く、ほしい機能だけを実装できる

自社アプリ開発は、既存のアプリケーションで対応できないニッチな業務にも対応可能です。例えば、自社特有のルールやプロセスに基づいた仕組みをアプリケーション化することで、痒い所に手が届くシステムが完成します

また、既存のアプリケーションを利用することでよく問題になるのは、利用しない機能の発生です。既存のアプリケーションは多種多様な人が使うことを想定されています。

多機能で便利そうに見えたけど結局この機能は使わなかった…ということ、よくありませんか?無駄を削ぎ、自社に合った適切な機能だけを実装できることも自社アプリの魅力です。

これにより、長い目で見ると最終的にはコスト改善につながることも多々あります

ニーズに合った UI/UX 設計が叶う

システム開発は「仕組みづくり」によって多くの過程を自動化できます。

しかし、多くの自社アプリケーションは、その過程で人の手を介することも多いです。例えば〇〇の仕組みを実行するボタンを押す、データを入力する、検索結果を確認するなど、人が関わってはじめて仕組みは活用されます。

その時に使いづらい・わかりづらいということがあれば、本来短縮できる時間や正確性に不備が生じてしまうかもしれませんよね。

それを解決するためには、仕組みの効果を十分に発揮できる UI/UX (使いやすさ・わかりやすさ)の設計と実装が重要です。

ノベルティはこの点に強みを持っておりますので、仕組み化はできたけど操作性が悪くて使いこなせない...といったお悩みもご相談いただけます。

UI/UXについてはこちらで詳しく解説しています▼

自社アプリの開発ステップ

続いて、自社アプリを開発するためのステップをご紹介します。

実際に開発を行う技術者だけでなく、開発を依頼する側の方にもぜひ知っておいてほしい知識です。

開発を行ううえでどのようなフローが必要になるのか見ていきましょう。

要件定義

自社アプリ開発におけるファーストステップは要件定義です。

まず、自社が直面しているビジネス課題を明確にする作業から始まります。業務のどこに問題があり、どの部分を改善したいのかを整理することが重要です。

要件定義の段階では、単に解決したい課題を明らかにするだけでなく、それをどう解決したいかを具体的に定めていきます。

先ほどのマッチングサービスを例とすると、「人の手を介しているため、ユーザー同士のマッチングに時間がかかる」という課題があった場合、その解決策として「ユーザー情報をデータ化し、条件に基づいたマッチングを自動化する」といった形です。

あれもあったらいいよね、これもあったらいいよねとなりがちなステップですが、課題解決のために本当に必要なものは何かを見極めることがポイントです。

この優先順位づけを怠ると後の仕様策定や開発において無駄が生じたり、やり直しが生じることもあるため非常に重要なステップと言えます。一般的な成果物として、要件定義書が挙げられます。

仕様策定

要件定義で決定した課題とそれに基づく解決策をもとに、具体的な仕様を策定します。仕様策定では、自社アプリの全体的な設計と動作の詳細を決定していきます

どのような画面が必要で、どのボタンを押すとどういった動作をするのか。そしてどのデータがどのように表示されるのか、API やデータベースの設計、ユーザー権限に応じたアクセス制限などを具体化します。

この一連の流れは書面化されますので、それを確認し、理解することが重要です。

この時のポイントは、開発を担当するチームと綿密にコミュニケーションをとり、全員が同じ方向を向いていることを確認します

自社アプリ開発においては、仕様の策定を行う人、実際に業務を行う人、開発を行う人と多くの人物が関わってきます。関わる全員が仕様を理解しないまま進めることで、予期しないトラブルが発生する可能性は高まります。

また、ここで決定された仕様は今後のテストや評価の際の基準ともなり、最終的な完成度を左右する重要な要素です。こちらの一般的な成果物としては、画面定義書やデータベース定義書など多岐に渡ります。

ノベルティの開発でもここまでのステップを重要視し、積極的なご提案や噛み砕いた設計仕様のご説明などを行っています。

開発

仕様が確定すると、いよいよ開発がスタートします。

開発チームは、決定された仕様に基づいてコーディングを行い、自社アプリに必要な機能を実装していきます。

基本的に仕様策定のステップが成功している場合、滞りなく進みますが、実装を進めていくことで技術的な課題や新しいアイデアが出ることもあります。

開発中は完成を待つだけでなく、それらに対して綿密な打ち合わせを行い、的確な答えを出していくことが重要です。ここではじめて成果物として、実際に動くシステムが完成します。

テスト(検収)

自社アプリの開発が完了すると、次はテストステップに移行します。

この段階では、システムが仕様通りに正しく動作するかをチェックします。先述の通りですが、テストにおける重要な要素は仕様設計です。

仕様が曖昧であれば、このステップは高い確率で失敗します。テストの完了を経て、システムは最終的に納品されます。

この段階で初めて、実際にシステムが稼働し、業務の中で活用されるようになります。

開発プロセスの種類を知っておく

開発のステップは基本的に上記の通りですが、開発の進め方は多くの人によって研究を重ねられている分野です。

自社アプリの性質によって検討していただければ、より良い開発につながります。

今回は簡単ではありますが、どのような進め方が存在するのか、ご紹介させていただきます。

ウォーターフォール開発

こちらは古くから存在する最も定番な開発方法で、現在も多くの開発チームが採用しています。上記 1 つ 1 つのステップを順序通りに進めます。滝のように流れるウォーターフォールが由来です。

メリットは計画的に開発を進めていくので、破綻や遅延のリスクは他の開発手法と比較すると少なく済みます。

しかしデメリットは、途中での仕様変更が難しいことです。開発段階で新たな要件が増えた場合に柔軟な追加対応ができない場合も多く、追加の開発を計画する必要があります。

アジャイル開発

開発を小さな単位で進め、開発チームだけでなく全員から都度フィードバックを受けながら改善していく方法です。本当に重要な機能や優先度を都度考慮し、最適解を見つけながら開発を進めていきます。

変化の早い現代に有効な開発方法として、注目を集めている開発手法です。メリットは上記の通り柔軟な対応が可能なこと。デメリットは、全体の計画が見えにくいことです

自社アプリにも予算が発生することはほとんどだと思うので、全体像の管理に高いスキルが求められます。

プロトタイプ開発

まずは簡易的なモデルを作成し、実際に使いながら最終形に近づけていく方法です。使いながら完成形を目指していけるので、品質を重視する場合にも有効な開発手法です

メリットは早期に実物を確認することで、よりよい品質を目指しやすいこと。デメリットは、最終形に至るまでの時間がかかる場合があるということです。

まとめ

以上が自社アプリの開発に関する基礎知識【第一弾】でした!

開発をするうえでのポイントだったり、ステップを理解することで「今、何をしたら良いのかわからない」という漠然とした状態を防ぐことができると思います。

開発の際の注意点や、外注にするべきか?内製にするべきか?といったお話は【第二弾】で解説するのでぜひこちらも読んでください。

ノベルティでは UI/UX に強みを持ったシステム開発を推進しています。

ご興味があればぜひ一度、お問い合わせください!

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