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mediaWeb担当者必見!企業がアクセシビリティに取り組むことのメリットとは?
こんにちは!アシスタントコーダーの山田です。
令和3年5月に障害者差別解消法が改正され、事業者の合理的配慮の提供が義務化されました。
そのため、Webの世界でも、より多くの人が情報にアクセスできるようにするために、Webアクセシビリティへの関心が高まっています。
今回は、なぜWebサイトのアクセシビリティになぜ取り組むべきなのか、そのメリットについて解説していきます。
アクセシビリティがサイトの使いやすさに与える影響
アクセシビリティに対応することは、ユーザーの使いやすさに大きく影響します。
今回は3点に絞って解説します。
広範囲のユーザーへのアクセス
アクセシビリティが高いサイトは、視覚、聴覚、身体に障害のあるユーザーや、高齢者、テクノロジーに不慣れなユーザーなど、多様なユーザー層に対応できます。
例えば、視覚障害のある方がスクリーンリーダーを利用する際に、セマンティックなHTMLやアクセシビリティを意識したコーディングをしていないと、サイト上の情報にアクセスすることができません。
また、健常な方でも、普段使用しているマウスが壊れてしまい、キーボード操作を余儀なくされる場合もあります。こうした状況では、リンクやボタンなどのクリック可能な要素にフォーカスの枠線が表示されていないと、ユーザーは現在自分がどの要素にいるのか、また何をクリックできる状態なのかを把握することが困難です。
どんな状況でも情報にアクセスできるように対応することで、全体的なユーザー層が広がり、より多くの方にとって利用しやすいサイトとなりますし、離脱率の改善にも繋がります。
一貫したナビゲーションによる離脱率の低下
W3Cが定めるWCAG2.2では、ナビゲーションを容易にするためのいくつかのガイドラインが設けられています。これらのガイドラインは、障害があるユーザーだけでなく、全てのユーザーにとって使いやすいサイトを構築するために必要な指針を提供しています。
例えば、多くのWebサイトにはヘッダーとフッターが設置されており、これらのナビゲーションには統一性が求められます。
ヘッダーとフッターのメニューで項目の順番が異なっていると、ユーザーは目的のものを探しにくくなり、時間がかかってしまいます。
ユーザーの視点の立ちナビゲーションを設計することは、離脱率の低下にも繋がります。
ノベルティでは、設計段階からユーザーの使いやすさに重点を置き、プロジェクトに関わるすべての職種がワイヤーフレーム(仕様設計)を確認するプロセスを導入しています。
サイトのパフォーマンスと情報へのアクセスのしやすさ
アクセシビリティとサイトのパフォーマンス、特にページの読み込み速度は、一見すると別の問題のように見えますが、実際には密接に関係しています。
たとえば、視覚障害者がスクリーンリーダーを使ってWebサイトを操作する際、ページの要素が正しく読み込まれなければ、情報にアクセスするのが非常に困難になります。
表示されていない要素はブラウザ上に存在しないので、当然アクセスすることはできません。
同様に、ネットワークが遅い環境でのアクセスでは、読み込みが遅いサイトは使いにくく感じられ、ユーザー体験が損なわれます。
ノベルティでは新しいモダンな技術採用し、従来のWordPressに比べて読み込み速度が大幅に向上した高パフォーマンスなWebサイトを提供しています。
アクセシビリティの向上がビジネスに与えるメリット
アクセシビリティの向上は、ビジネスにさまざまなメリットをもたらします。以下に、その具体的なメリットを説明します。
ブランドイメージと信頼性の向上、顧客層の拡大
国内の大手企業の中には、先進的にアクセシビリティ対応に取り組んでいる企業が多く存在します。
例えば、花王株式会社では“よきモノづくり”の視点でお客様の視点に立ち、ウェブアクセシビリティ推進プロジェクトを立ち上げ、アクセシビリティの向上に取り組んでいます。
花王が挑む、600サイト・1200名を巻き込んだ全社ウェブアクセシビリティプロジェクトの全貌【前編】
また、日本マイクロソフト株式会社のYoutubeの公式チャンネルでは、アクセシビリティがどのようにビジネスに影響するのかを発信しています。
障碍のある人と共に、障碍のある人に向けて設計することで、すべての人のためになる
引用:アクセシビリティって知ってます? 知らなきゃもったいない! ビジネスにアクセシビリティが不可欠な理由をご紹介!ビジネスで使える IT ネタをお届けする「ネタバース」 | 日本マイクロソフト
こうして幅広い潜在的な顧客層が拡大することで、先を見据えたビジネスステップを踏むことも可能です。
法的リスクの軽減
法律の制定によってアクセシビリティ対応が義務化されたわけではありません。
しかし、合理的配慮が義務化されたことにより、事業者はウェブサイトやデジタルコンテンツにおいて、障害のあるユーザーが利用しやすい環境を提供する責任が一層求められるようになりました。
先回りしてアクセシビリティに対応することで、このような法的リスクを避けることも可能です。
実践的なアクセシビリティ対応のステップ
では、Webサイトのアクセシビリティを実践する上では、どのようなステップを踏めばよいのでしょうか。
アクセシビリティに知見のある人の話をきく
Webアクセシビリティは専門性が高く、幅広い知識を必要とします。
HTMLのセマンティックなマークアップに始まり、必要箇所のWAI-ARIAの実装やJSを使ったフォーカス管理など、多岐に渡ります。
また、スクリーンリーダーなどの支援技術を使い、読み上げテストをすることも大切です。
ノベルティではアクセシブルなコンポーネントの制作に取り組んでいる他、WCAG2.1を参考にした社内のアクセシビリティチェックリストをもとに、担当者がテストをし確認しています。
小さなことから改善していく
アクセシビリティを一度に改善するのはとても大変なので、まずは小さな改善から始め、徐々に範囲を広げることが大切です。
例えば、SNS担当者が投稿する際に、画像に適切な代替テキスト(ALT)を追加する、といった簡単な対策から取り組むことで、少しずつ関心を広めていくことができます。
アクセシビリティに100点満点は存在しません。まずはできることから始めていきましょう。
おわりに
いかがでしたか?
「アクセシビリティという言葉よく聞くけど、どうして取り組むのか、何から始めれば良いのかわからない」という方は多いと思います。
ノベルティでは、Webアクセシビリティ向上に取り組み、日々改善に努めています。
Webサイトのアクセシビリティ向上に興味のある方や、話を聞いてみたい方はこちらからお問い合わせください。
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