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mediaAI搭載エディタ「Cursor(カーソル)」とは?使い方や料金を解説

こんにちは!バックエンドエンジニアの日下部です。
最近、社内でAIエディタ「Cursor(カーソル)」を導入したので使い方や料金を解説します。
使い方はこの記事では解説しきれないため、今回はセットアップとメイン機能の1つであるCursor ChatのAgentモードに関して解説していきます。
導入を検討中の方は、ぜひ参考にしていただけたら幸いです。
Cursor(カーソル)とは?
Cursorは、AIによるコーディング支援機能を搭載したエディタです。VSCodeをベースとしているためVSCodeと操作性が似ており、拡張機能も使えます。Cursorを使用すると、VSCodeの機能に加えて以下のAI機能が利用できます。
- AIによるコード編集
- AIによる質問応答
- ライブラリやフレームワークなどのドキュメントを参照してコード生成
- AIにタスクを任せる
似たようなツールとしてGithub Copilotがありますが、CursorはAIをエディタにより広く統合しており、より多くの機能を提供します。
操作性が似ている部分も多いのでCopilotを使ったことがある方だと理解が早いと思います。
Cursor(カーソル)のセットアップ
ここでは、セットアップの方法を紹介します。具体的には以下の手順で進めていきます。
- インストール
- 初期設定
- アカウント登録/ログイン
- 日本語化
インストール
Cursor公式サイトにアクセスし、ダウンロードボタンを押してインストーラーをダウンロードします。インストーラーを起動し、指示に従ってください。

初期設定
インストールが完了したら初期設定をするためのウィザードが表示されます。
以下に注意しながら進めましょう。
- 日本語の言語設定はこのタイミングで行えますが、完全な日本語化には後述するもう1つのステップを完了する必要がある
- VSCodeを利用している場合は設定やキーバインディング、拡張機能をそのまま引き継ぐことができる(推奨)
- 機密情報保護のためにPrivacy Modeの有効化が推奨されます
初期設定を終えるとログインを促す画面が出てきます。CursorのAI機能を利用するにはアカウント登録が必要なため、あわせて登録も行いましょう。
アカウント登録/ログイン
ウィザード上に表示されたリンク、またはこちらの登録画面から登録できます。
登録方法は以下があります。
- Emailでアカウント作成
- Github
登録したらウィザードに戻り、ログインします。
日本語化
日本語設定が不要な方はこのセクションは飛ばしてください。
コマンドパレット(MacならCmd[⌘] + shift[⇧] + P)を開き「configure display language」と入力し、日本語を設定します。
設定が完了したら、Cursorを再起動して反映できているかを確認しましょう。ただし、現段階で日本語に対応していない部分があることに注意が必要です。
以上で、Cursorのセットアップは完了です。
Cursor(カーソル)の使い方
ここでは、Cursorの便利な機能をいくつか紹介します。説明に沿ってハンズオン形式で進めることも可能です。
その場合は空ディレクトリを1つ作成したうえで、CLIでそこに移動して以下を実行し、next.jsのプロジェクトを用意してください。
また、オプションはデフォルトのものを指定してください。
npx create-next-app@latest .
Cursor Chat
Cursorのメインの機能の1つがこのCursor Chatです。以下の3つのモードがあります。
- Agent (AIエージェントにタスクを実行してもらうモード)
- Edit (AIに編集を依頼するモード)
- Ask (AIに質問するモード)
今回はAgentモードを紹介していきます。
Agentモード
AgentモードではAIエージェントにタスクを実行してもらえます。
まずTerminalなどのCLIから「cursor <用意したnext.jsプロジェクトのディレクトリパス>」を実行してディレクトリを開きます。
「⌘ + I」を押してチャット画面でAgentモードを開きます。

左下に表示されているのが現在のモードです。モードは「⌘ + .」で切り替えられます。
その横に表示されているのが、現在使用中のAIモデルです。ClaudeやGPTなどが使用できます。
早速AIエージェントにタスクを依頼してみましょう。
下記を入力してエンターキーを押してみてください。
Cursor prompt
ToDoアプリを作成してください。
UIはshadcn/uiを使用して作成してください。

するとAgentによるタスクの実行が始まりました。
AIは毎回同じ動作をするわけではないため、手順に差異がみられるかもしれませんが、ToDoアプリをshadcn/uiを用いて作成するという目的は同様に達成できると思います。
ただし、実行途中で以下のように処理が止まる場合があり、CLIコマンドを実行する許可を求められます。表示された内容に納得したら「⌘ + Enter」で承認し、コマンドを実行しましょう。
shadcnコンポーネントのインストールなど、何度かコマンドを実行するためその都度承認してください。
また、インタラクティブな操作が必要なコマンドなどは画面右下の「Pop out terminal」を押下してターミナルを開いて対応する必要があります。

エージェントの処理が長くなると、以下の画面が出て止まってしまうことがあります。その場合は、「resume the conversation」を押下して処理を継続してください。

処理を続けていくと、AIがタスクを完了したので動作確認をするよう求められます。下記のコマンドをCLIで実行し、ブラウザでlocalhost:3000にアクセスして確認しましょう。
sh
npm run dev
UIや機能に多少の差異はあるかもしれませんが、以下のようなToDoアプリが表示されます。
もしエラーなどが表示されている場合は、エラー文と、それを修正するよう依頼する指示をエージェントに出して修正します。これをエラーがなくなるまで続けましょう。
ToDoアプリタスクなし

ToDoアプリタスクあり

アプリの内容に納得したら「⌘ + Enter」で変更を確定します。

これでAgent(またはCursor)に指示したタスクが完了しました。しかしながら、タスクの中でこれだけ何度も確認をされると手間がかかります。
そこでAgentのauto-runモード(旧Yoloモード)を利用し、タスクの完全な自動化を実行してみます。
まず「⌘ + ⇧ + P」でコマンドパレットを開き、「Cursor Settings」と入力してください。
次に、Cursor Settings画面のサイドバーの「Features」を押して「Chat > Enable auto-run mode > Enable auto-run mode」にチェックを入れましょう。
auto-runモードを有効化すると、先ほどの各ステップごとにAIがあなたの承認を求めるステップがなくなり、完全にAIの判断でコマンドを実行します。警告文が出ますので、問題なければ承諾してください。
承諾した後「Delete file protection」と「MCP tools protection」の両方にチェックを入れます。これは、AIが勝手にファイル削除を行ったり、MCPツールを勝手に利用したりしないようにする制御措置です。必要であれば「auto-run prompt」や「command allowlist/denylist」など他の項目も設定してください。

では、auto-runモードを使用してみましょう。
Cursor ChatのAgentモードで先ほどと同じプロンプトを入力します。
すると、ほとんど介入の必要なく、同じようなToDoアプリが作成できます。これは、コマンドの実行時に承認を求めなくなるためです。
ただし、インタラクティブな操作が必要なコマンドなどは、画面右下の「Pop out terminal」を押下して、ターミナルを開いて対応する必要があります。また、エラーに関しても同様に対応が必要です。
出来上がったアプリは以下のようになります。
auto-runモードアプリタスクなし

auto-runモードアプリタスクあり

Cursor(カーソル)の料金プラン
Cursorには以下の3種類のプランがあります。
- Hobby (無料)
- Pro ($20/月)
- Business ($40/ユーザー/月)
Hobbyプランでは2週間Proプランのトライアルができるので、それを使ってみて気に入ったらPro以上を契約するといいと思います。
Businessプランには、チームの一括請求など組織で利用するのに便利な機能が備わっています。
もし、Pro/Businessなど使用中のプランに指定された容量を超えた高速リクエストを使用する場合は、上記の定額課金額に加えて従量課金が発生します。
終わりに
次世代エディタ「Cursor」いかがだったでしょうか。
Cursorは他にもたくさん便利な機能を備えています。
- Cursor ChatのAsk/Editモード
- Cursor Tab
- Codebase Indexing
- Rules for AI
- @ Symbols
- カスタムMCPツールの利用
などがあります。
今後も目が離せないツールです。ぜひ使ってみてください。
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