SEOの外部施策とは？内部施策との違い・やり方・安全な被リンク獲得まで徹底紹介

「SEO対策はサイト内部の改善だけ」と思っていませんか？実は外からの評価も検索順位に大きく影響します。

この記事では、SEOの外部施策とは何か、内部施策との違いや安全に被リンクを増やす方法など、初心者にもわかりやすく解説します。

SEO外部施策とは？いまさら聞けない基本と役割

SEOにおける外部施策とは、検索エンジンに「このサイトは外からも評価されている」と理解してもらうための取り組みです。代表的なものに、他サイトからリンクが貼られる「被リンク」や、社名・住所・電話番号などが紹介される「サイテーション（言及）」があります。

外部からの評価を積み上げるためには、まずはSEOの内部施策が欠かせません。

また、SEO外部施策は自社だけで完結しないため、即効性よりも自然性と信頼性を積み重ねる姿勢が必要です。

そもそも被リンクやサイテーションとは？

SEOの外部施策において、特に重要とされるのが「被リンク」と「サイテーション」です。これらは外部からの信頼性を検索エンジンに示す要素であり、順位アップに大きく関わるため、まず押さえておきたい項目です。

被リンクとは？信頼を獲得するための仕組みと評価ポイント

被リンクとは、他のサイトがあなたのサイトのコンテンツを「参考になる」と判断し、紹介する際に貼るリンクのことです。

SEO外部施策において被リンクは、第三者からの推薦として扱われ、検索エンジンに信頼性を伝える重要な要素になります。この被リンクは、「関連性」や「信頼性」といった側面で評価され、自然な文脈で貼られたリンクは特に高く評価される可能性が高いです。

一方で、不自然に大量のリンクを集めたり、無関係なサイトから貼られるリンクは逆効果になることもあります。量よりも質が問われるので、自然で価値のあるリンクの獲得を目指しましょう。

サイテーションとは？

サイテーションとは、自社の名前・住所・電話番号（NAP情報）が他のサイトに記載されることを指します。たとえリンクが貼られていなくても、実在する企業として検索エンジンに認識される材料となります。

地域性の高いビジネスでは、Googleビジネスプロフィールや地域ポータルサイトなどに正しく統一されたNAP情報を掲載することが大切です。

なぜSEO外部施策では被リンクやサイテーションが重視されるのか

検索エンジンは、サイトの評価を決める際に誰から信頼されているかを重視しています。被リンクやサイテーションは、サイトの信頼性や専門性（E-E-A-T）を示す外部からの証拠です。

特に、関連性と権威性のあるサイトからの被リンクは、「このテーマはこのサイトが詳しい」と判断され、一定のテーマにおける権威性につながります。サイテーションも、ブランドの実在性や地域での認知を補強する効果があります。

SEOで評価される良質な被リンクの条件とは

検索エンジンは、以下のような観点から「良質かどうか」を判断しています。

• 関連性がある：同じ業界やテーマのサイトからのリンク
• 信頼性が高い：公的機関や専門メディアなどからのリンク
• 文脈に自然に含まれている：無理なく紹介されている
• リンク元の種類が多様：一部のサイトに偏っていない
• 新しい情報を含む：更新頻度の高いページからのリンク

これらの条件を意識すれば、SEO外部施策として高く評価される被リンクが得られやすくなります。

外部施策を効果的に進めるための戦略

SEOの外部施策は、やみくもに被リンクを集めても効果は期待できません。信頼性のある評価を得るには、段階を追った戦略的な取り組みが重要です。実行すべき順番に沿って、代表的な6つの実践方法を紹介します。

戦略①：ローカル情報をしっかり整備

まずは、基本情報（NAP：名前・住所・電話番号）を整えることが重要です。Googleビジネスプロフィールや、業種ポータルサイト、業界団体、自治体・商工会などに公式登録し、情報を統一しましょう。

Googleマップ上でのレビュー獲得も効果的です。お客様にレビューを依頼するだけでも、ローカルでの信頼度が高まります。

さらに、地域ニュースやイベント協賛などローカルメディアへの露出も、信頼あるサイテーション獲得に役立ちます。

戦略②：既存関係先からの被リンクを獲得する

次に取り組むべきは、すでに関係性のある企業や団体からの被リンク獲得です。たとえば、取引先やパートナー企業の導入事例ページ、登壇イベントの告知ページ、過去に寄稿した記事の著者紹介などに、自社サイトへのリンクを追加してもらうよう依頼します。

被リンクを依頼しやすい関係先の例

• 取引先企業
• 登壇・講演先
• メディア寄稿先
• 共同プロジェクトの相手先

新規の営業よりも依頼しやすく、安全かつ自然に評価を高められる方法です。

戦略③：被リンクのもとになるコンテンツを作成する

そもそも、紹介したくなるコンテンツがなければ、被リンクは得られません。まずは、ユーザーの役に立つ情報をしっかり整備しましょう。

具体例としては、業界ガイドや比較表、導入事例、自社独自の調査データなどが挙げられます。これらは「被リンク磁石（Linkable Asset）」と呼ばれ、自然なリンク獲得に有効です。

有効な例

• 調査レポート／統計資料
• テンプレート／チェックリスト
• インタラクティブ資料

戦略④：Earned Mediaで報道被リンクを狙う

有料・無料のPRメディアを活用し、報道経由で高品質な被リンクを得る方法も有効です。カギとなるのは、独自データ×季節性・地域性・社会課題といった「ニュースフック」の設計です。

掲載率を高めるには、記者が使いやすい「プレスキット（図解・写真・数字・参照URL・連絡先）」を整えましょう。送付時は、メディアごとに配信先を絞り、件名に「数字＋主語＋独自性」を入れると開封されやすくなります。

戦略⑤：パートナーシップやアライアンスで外部と連携する

信頼性の高い外部と連携することで、自然なかたちで良質な被リンクを得ることができます。代表的な施策には以下のようなものがあります：

• 共同調査やホワイトペーパーの共著
• ウェビナー共催や事例の相互掲載
• 大学・研究機関・団体と連携し、学術的裏付けを得る

また、SaaSやツール同士での機能連携を行い、連携発表ページ→相互リリース→機能ハブからの参照という流れを作ると、継続的な被リンク獲得につながります。

戦略⑥：モニタリングと改善

SEO外部施策は、継続的な被リンクの獲得とメンテナンスが重要です。特に過去に獲得した被リンク先の情報が古くなると、評価が下がってしまう可能性もあります。

そこで必要なのが、リンク元ページの内容や記載状況を定期的に確認し、必要に応じて更新依頼やコミュニケーションをとることです。掲載されている自社の情報が古くなっている場合は、最新の情報への更新や、削除対応を依頼しましょう。

絶対に避けるべきSEOの外部施策

SEOの外部施策では、安全な手法を選ぶことが極めて重要です。以下のような行為は、検索エンジンのガイドラインに違反し、順位低下やペナルティの原因となるため絶対に避けましょう。

• 被リンクの売買（購入・販売）
• 大規模な相互リンク網や自作自演サイト網（PBN）
• 意図不明な記事を大量生成して外部に配信
• アンカーテキストの過度な最適化（不自然な統一）
• スパム的なコメントリンクやディレクトリ登録

万が一、こうしたリンクが発見された場合は、まずリンク元に削除依頼を出し、応じてもらえなければGoogleの「リンク否認ツール」を使用して対処しましょう。

SEOの外部施策でよくある質問

SEOの外部施策に取り組む際、「これで合っているの？」「効果はあるの？」と不安になることも多いはずです。ここでは、初心者がつまずきやすいポイントを3つ取り上げ、分かりやすく回答します。

Q. 外部施策はもう効果がない？

外部施策は、今も検索エンジンにとって重要な評価指標の一つとして機能しています。

「効果がない」と言われる背景には、被リンクやサイテーションが量より質を重視する時代になったことがあります。以前のようにリンクを買ったり並べたりするだけでは評価されず、効果が出るまでに時間や手間がかかるため、じっくり取り組む必要があります。

Q. SNSの運用は順位向上に役立つ？

SNSが検索順位に直接影響することはありません。しかし、SNSを通じてコンテンツが発見され、メディアや第三者による取材・紹介・リンク獲得のきっかけになることは多々あります。

SNSは外部施策において「発見されるための入口」として間接的に大きな効果を発揮します。運用の工夫次第で被リンク獲得にもつながります。

Q. 効果が出るまでどれくらい？

SEOの外部施策は、即効性のある対策ではなく、中長期的な積み上げ型の施策です。効果が出るまでの期間は、ドメインの運用年数や既存コンテンツの量、業界の競合状況によっても大きく異なります。

一般的には、四半期単位で成果の指標を確認していくのが現実的です。

外部施策は信頼を積み上げ「育てるSEO」

SEOの外部施策は、内部施策という土台が整ってはじめて効果を発揮する重要な要素です。被リンクやサイテーションといった外部からの評価を、ルールに沿って自然に蓄積していくことで、検索エンジンからの信頼や権威性が高まり、結果として検索順位の向上にもつながります。

即効性よりも継続と工夫がカギとなるため、焦らず中長期で取り組む姿勢が成功への第一歩です。